【20】病棟を移っていったん落ち着く

会合のあと、ソーシャルワーカーが転院に適した病院としてくれたリストを改めて見ましたが、なかなか決めきれませんでした。

候補が多すぎて判断のしようがない、というのもありましたし、男女別であることがいいとは限らない、という主治医の助言も引っかかっていました。

決断する材料が見当たらないまま、時間が過ぎて行きました。

だいたい2~3週間くらいに一度、面会に行くようにしていましたが、母の状態は次第に落ち着いていっているように思いました。

ただ、一日の大半を寝て過ごしており、床ずれができるので起きて運動するように、主治医に促されるという状態だったようです。

移った先の病棟は改装直後できれいで、変な男の人もいないのでその面では安心のようでした。

仕事の多忙が落ち着きかけていた頃ではありましたが、転院先の病院を探すことはありませんでした。

母も馴れているようだし、今のところはこれでいいのではないか、と思いました。

ソーシャルワーカーが転院先のことを聞いてきましたが、今のところ落ち着いているのでしばらくは考えていない、と伝え直しました。

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