【28】現在(2016年9月〜)の状況

現在、母は2度目の入院、2つめの病院によって、治療中の状況が続いています。

今後どのようにしていくべきなのか、正直に言って、わたしには展望がありません。

前述したとおり、2014年(平成26年)の法改正によって、閉鎖病棟による入院治療に偏っている日本の精神科医療は、より地域で受け入れる態勢に移行するという方向性が提示されていると思われます、

しかし、実際には、「長期入院をするな、退院を早めよ」という圧力がかかっているだけで、家族が引き受けざるを得ない状況が続いていると思います。

患者や患者家族が孤立しないような地域支援の体制が整っているとはいえませんし、ほとんど進んでいないのではないでしょうか。

今のままでは、仮によくなって退院したとしても、また治療を拒否し、何ヶ月か、あるいは何年かして悪化して病院に逆戻り…という結果になるのは目に見えています。

病院として、退院しても大丈夫、という主治医の判断が出たときに、どのようにして受け入れるのか。

できるだけ早く情報を集め、考えなくてはならないと思っています。

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