【29】終わりに
この体験記は、1ヶ月ほどの期間をかけて、時間を見つけながら一気に書きました。
今後、状況が変わったときに書き足していくかもしれません。
文中ではあまり詳細に記述することを避けましたが、自分の母親の精神が壊れていくのを目撃し続け、暴力を発動してその母親の身体の自由を奪うような医療保護入院に踏み切り、継続せざるをえないわたしの懊悩は、それなりに深いものがあります。
それらに向き合うことは、極めて個人的なわたしの宿命的課題のように思います。
外に向けて表現し、共有するものではない、という思いです。
わたしの懊悩が細かく記述されたものを読んだところで、似たような状況を抱えている方にとってプラスになるという確信を持てずにいて、体験記のようなものを書くことについては後ろ向きでした。
しかし、今回、特に移送に関するスッタモンダを経験して、明らかに自分の経験値や知見が向上したことを確認することができました。
病気の状況によっても違いますし、都道府県や病院ごとに対応も変わってくると思います。そのまま他の方に当てはまるかどうかはわかりませんが、
間接的にでも参考になる”情報”は持っているのではないか、と思えました。
それらをなるべく簡潔に書くことを心がけましたが、一部バランスの悪いところもあるかもわかりません。読みづらいところはご容赦ください。
今後、統合失調症に関して、考えたことや知ったこと、日記などを公開していくつもりでいます。
少しでもみなさんの参考になる内容があれば幸いです。